ひ と り も の
インター近くの私鉄沿線
一階コンビミニが取り柄だけのエレベーターもないマンション
扉を開けると目の前に小さなキッチン
床続きのダイニングはキッチンの倍すらない
残る7畳の洋室がリビング そして寝室
窓からは見えるのは古い住宅に車庫
五万もしない家賃のそれが限界
どうせ眠るだけだからが自分への言い訳
一人でドアを開けて灯りをつける
癒しはペットだけ
でも‥寂しくなんかない
話し相手ならネットに沢山いる
ここからが本当の私の時間
今日はどんな話をしようかな
嘘なんか云ってない
少し話に色をつけただけ
作り話なんかしてない
空想の世界を文字にしただけ
これが本当の私
寂しくなんかない‥寂しくなんか